戸塚の海蔵院
たわわに垂れ下がるほどの花をつけたミモザを期待してやってきた。
しかし、様子が少し違っていた。
幹の上や枝の先の方にしか花をつけていない。
「時期が早かったか?」
「どうしようか?」
自問自答していると、境内の管理をしている人が現れたので、尋ねてみた。
「ミモザは時期が早かったでしょうか?」
すると、その質問には答えずに
「去年のミモザをご覧になって来られたんですか?」
と逆質問される。
「ええ、それで写真に収めたくてやってきたんです」
「去年、枝をバッサリやっちゃったから、今年は花の付きが悪いんですよ」
「えぇー、そうなんですか」
「去年の姿を知っている人は皆さんがっかりして帰られます」
スカスカのミモザを前にあきらめるしかなく、本堂の前に花を咲かせている梅を見に行くことにした。
そばに近づいてよく見てみると花のサイズが大きい。他所の梅の花より一回り以上、例えるなら五百円玉硬貨ぐらいか。
「こちらの梅の花はちょっとデカいですね」
「そうですね。開花もほかよりちょっと遅いですし」
「枝をバッサリなんてしないでほしいです」
「梅を切らぬバカとか言いますから、それはちょっと、、、」
